プリペイドSIMで海外を楽しもう – 「China unicomのプリペイドSIM」

この間用事があり、上海に行きました。

上海

普段の生活でも旅行先でも手放せないのがスマートフォン。
慣れない海外なら、なおさら必要です。
普段使っているSNSに加え、海外情報やお店の検索、地図アプリによる目的地までのナビゲーション。そして翻訳。
海外での頼もしい相棒となります。

しかし、何も考えずにスマホを海外に持って行って使えるかというと、そう上手くはいきません。

海外でインターネットに接続するには、事前に準備が必要です。
私の場合、MVNOであるUQモバイルで契約しており、海外ではデータ通信ができません。
また、上海の場合、中国政府によるインターネット規制があるためGoogleやTwitterなどを利用することができません。

ではどうするか。
海外でスマホをインターネットに接続するには次の手段を取ります。

海外でのスマホの使い方

海外でもスマホでインターネットを接続するなら、以下の選択肢が挙げられます。

  1. キャリアの海外向けサービスを利用
  2. 海外用モバイルWi-Fiをレンタルする
  3. 海外の通信会社が販売するプリペイドSIMを購入する
キャリアの海外向けサービスを利用

契約している回線が3大キャリア(docomo / au / softbank)なら、各キャリアが提供している海外向けのサービスを使ったほうが、手軽に接続ができます。
(キャリアによって、特定のサービスを事前契約しておく必要があったりするので、料金と合わせて接続方法を調べておきましょう。)
私の場合、先にも書いてある通り、回線はUQモバイルです。
UQモバイルの場合、国際ローミングで電話とSMSは利用可能ですが、データ通信はできません。
そこで、2か3の手段をとる必要があります。

海外用モバイルWi-Fiをレンタルする

海外のインターネットに接続できる、モバイルWi-Fiルータを借り、そのルータとスマホをテザリングでネットに接続する方法です。
恐らく、多くの人が思い浮かぶ方法ではないでしょうか。
「イモトのWiFi」や「Global WiFi」など、広告を目にしたことがあるはず。

海外用のWi-Fiのメリットとして、

  • 複数人で旅行する場合、複数台の端末を繋げられる
  • SIMフリーではない端末でも、海外でネットが使える
  • ルータによっては、大容量バッテリーを積んでいるため、モバイルバッテリーの代わりになる

といったメリットがあると思います。
友人と複数人で旅行に行く時などに、手軽に接続できるので、候補として良いのではないでしょうか。
デメリットとしては、

  • 荷物が増える(大容量バッテリーを搭載したモバイルルータの場合、少し重たいです。)
  • 充電が必要な端末が増える(モバイルルータも充電が必要です。)
  • 3の方法に比べ、少し価格が高い(ただし、割り勘なら費用も抑えられる)

でしょうか。

海外の通信会社が販売するプリペイドSIMを購入する

プリペイドSIMを買って、もともとスマホに入っているSIMを入れ替えて、海外の通信会社の回線を利用する方法です。
SIMを抜き差しして交換する手間はありますが、1000円ちょっとで、2GB~5GB程度は使い放題、とコストメリットに優れています。
また、Wi-Fiレンタルと異なり、モバイルルータを一緒に持ち歩かずに済むので、荷物を軽くすることができます。

ただし、以下の注意点もあります。

  • SIMフリー端末であること
    もともとSIMフリー端末を購入していれば問題ありませんが、キャリアから端末を購入している場合、SIMロック解除を行う必要があります。
    (SIMロック解除は、各キャリアのサイトに方法が公開されています。)
  • ネットワーク接続設定が手間
    自分でAPNを追加する必要があります。
    といっても、MVNOを使っている人ならそこまで難しくないと思います。(そんなに手順も複雑ではないですし。)
    また、購入するところによっては、説明書も付けてくれるところもあります。

当初、海外用モバイルWi-Fi(Global WiFi)を契約していたのですが、プリペイドSIMの存在を知り、3番目の方法に変更しました。
モバイルWi-Fiでも良かったのですが、私の場合はとにかく荷物を軽くしたかった、という理由が挙げられます。

China unicomのプリペイドSIMを購入

今回購入したsimはこちらです。

China unicomのプリペイドSIM

先に注意点を。(後述しますが、今回ちょっと失敗しました。。。^^;)

スマホ端末が対応している、ネットワークのbandによって、購入するSIMの種類を選ぶ必要があります。
上記の商品は、 周波数帯域 が「【4G】1,800Mhz、2,600Mhz 、【3G】900Mhz、2,100Mhz」となっています。

上記は、いわゆるdocomoやsoftbank回線と同じ周波数となります。
それに対し、「band1/3」(auと同周波数)に対応したSIMは次のものになります。

また、このSIMでは通話はできません。
現地で通話したい場合、電話番号が割り当てられたSIMを購入したほうが良いでしょう。

プリペイドSIM選びの際には、以上の点に気をつけましょう。

購入後はこんな感じで届きます。

China unicomのプリペイドSIM
ワイズ・ソリューションズから購入。
China unicomのプリペイドSIM
日本語の設定マニュアルも同封してくれました。
China unicomのプリペイドSIM
パッケージ裏。
China unicomのプリペイドSIM
接続設定が分かりやすく記載されています。
China unicomのプリペイドSIM
SIMのサイズ
SIMのサイズも、3種類対応しています。
実際に使用してみた感想
  • ちゃんと繋がります。
    Google系のサービス、Twitter、Instagram、Facebook、LINE、使えます。
  • 速度はそんなに速くない印象。
    速度なんですが、体感的にも、それほど速くはなかった印象があります。
    といってもパッケージでは4G対応とあるので、場所や時間帯によって、速度が変わる可能性があります。
    測定に使ったBNR以外のサイトだと、2Mbps~8Mbps出ることもありました。(といっても、4Gの速度としては物足りない印象ですが。)
    高画質の動画の視聴は厳しいですが、日中のWEBの閲覧や地図アプリ、翻訳アプリの利用時には気になりませんでした。
  • ルータより手軽。SIMを挿してしまえば、いつも通りの操作ができます。
    それにルータの電源ON/OFFを気にしなくて良いですね。(人によってはそもそも気にしてないかもしれないけど)
今回の失敗

私のGalaxy S8は、au版をSIMロック解除したものなので、本来なら「band1/3」に対応したSIMを購入すべきです。
ですが、そのことに気づいたのは、「【4G】1,800Mhz、2,600Mhz 、【3G】900Mhz、2,100Mhz」を購入し、届いた後でした。。。
おかけで、Galaxy S8では使えなかったのですが、MediaPad M3(SIMフリー版)に挿し、Galaxy S8をBluthoothテザリング接続していました。
Bluetoothテザリングなので速度は1MbpsがMAXですが、そこまで不満は無かったです。(画像を多めに扱うと、ちょっとしんどいですが。)

(2019.12.11追記)
最近、Galaxy S8(SCV36)に、mineoのdタイプのSIMを挿して使いました。3G接続ではつながったので、China unicomのSIMも使えたはず。。。

また、Bluthoothテザリングのおかけで、2端末とも、バッテリーの減りはそれほど気にならないレベル。
結果的に端末2台持ちになったので、鞄が少し重かったのが面倒でしたが、Blutoothテザリングの便利さを実感しました。

海外でスマホを活用するための選択肢として

先に書いた通り、私は今回失敗しましたが、本来ならモバイルWi-Fiルーター不要で、身軽な状態で海外の街を歩き回ることができるメリットがあります。
また値段も、データ通信だけなら2GB~5GBまでで1000円程度と安い。
モバイルWi-Fiルータのメリットに複数人で使えると書きましたが、Bluthoothテザリングで良ければルータも不要です。

とはいえ、Wi-Fiルーターとどちらが良いかというと、正直どっちを選んでも不満は無いかと思います。
モバイルWi-Fiだと機種によってはバッテリーの代わりにもなりますしね。

プリペイドSIMの方は、荷物を軽くしたい、コストを抑えたいという人にお薦めです。

目的に合った接続手段で、海外の旅を快適にしてほしいと思います。