バックアップに加え、普段使いのケースとしても活用できるデュプリケータ – ロジテック ガチャベイ LGB-2BDPU3ES

HDD・SDDのデュプリケータではなく、外付けケースとしての実力は。。。?

購入した背景

3.5インチのハードディスクを2台所有していまして、これを1つのケースで入替しながら使っています。

音楽や、スマホで撮影した写真・動画、手持ちの雑誌の自炊データを管理していますが、頻繁にではないとは言え、さすがに毎回ケースを開けて交換して…が面倒になってきました。
また、SATAは何度も挿し変えて使えるほどの耐久性は無いと聞きます。それも心配になってきました。

ということで、2台以上のHDDがインストールできる外付けHDDケースを購入することに。

ケースの選定条件

2台以上のケースが入るHDDケースはいくつかあります。ということで選定条件を考えます。

  1. 速度
    最低でもUSB3.0対応。できればUSB3.1 Gen2以上の速度が出せる。
  2. 予算
    1万から1万5千円くらい。
  3. 熱対策
    HDDの壊れる原因は熱ではない、という話も聞きますが個人的に少しは気になるので、できればケースファンがついているものが良い。
  4. 付加価値
    特にRAIDを考えたりはしない。あればいい。
    また、NASも便利だろうけど、価格の面から今回は対象外。

商品候補

選定条件を元に、価格.comにて良さそうなものを探し、次の3つに絞りました。

センチュリー「裸族のテラスハウス RAID USB3.1 Type-C CRTS35U31C」

センチュリー「裸族の二世帯住宅リフォーム CRNS35U31CRF」

ロジテック「LGB-2BDPU3ES」

3つ目のロジテックの製品は、センチュリーの製品と比べて、少し方向性が異なりますね。
ですが今回は3つ目の「LGB-2BDPU3ES」を購入しました。

なんで選んだの

  1. 価格
    私が購入した当時の価格が\3,280と、3千ちょっとで手軽に購入できる価格でした。
  2. 付加価値
    4TBや6TBなどの大容量HDDも入手しやすい価格になってきていることもあり、今後、HDDの数は減らしていきたいと考えています。
    (実は現在、IO DATAの外付けHDDや、2.5インチの外付けHDDも所有しています。。。)
    そこで、いつかデータ移行をすることを想定し、デュプリケートでき、かつHDDケースとして使えるジャンルに目をつけました。
    他にも、たまにHDDのサルベージを依頼されたりするので、そういった時にもこのデュプリケータがあれば楽だな、と思ったのも一つです。
  3. ロジテック製品の最後の確認
    実は過去に、ロジテック製の2台収納できるHDDケースを購入して使っていたことがあります。
    が、その時使っていた感想として、すごくいまいちだった記憶があります。(接続してしばらくすると切断される。など。)
    個体差だったのか、ロジテックが採用しているUSBコントローラーの問題だったのか?
    今回、せっかくの機会だし価格も安いので、もっかい試してみるか。。。という考えがありました。(一番の理由はこれかも。。。)
    気になるなら別メーカーにすぐ買い換えられる価格ですし、デュプリケータとしても活用できます。

LGB-2BDPU3ES

スペックシートはメーカーのページを参照。

https://www.logitec.co.jp/products/hd/lgb2bdpu3es/index.php
パッケージ。
パッケージを開封すると、本体とUSBやACアダプタが入っている箱が重ねて封入されています。
USB3.0ケーブルとACアダプタ。ACアダプタは少し大きいのが気になります。
上から。
2.5インチのディスクを挿す場合、内側のカバーだけがへこむようになっています。
SATAのインターフェース。
2台挿入。安定していて、グラグラするとかはありません。
LEDの状態。まぶしすぎないのは良かった。
背面。いたってシンプルな作りです。
ちなみに、この手のACアダプタは電源タップで、他のACアダプタと干渉するので、このような延長ケーブルを使うようにしています。かなり便利です。

速度

外付けケースで気になるのは速度だと思います。
ということで計測してみました。
(計測に使ったHDDは全て同一となります。)

比較対象として、これまで使っていたHDDケース(USB3.0、メーカは忘れました。。。)で計測した速度です。

R/W、どちらも100MB/s以上の速度はあります。

こちらは、1台のみを挿した状態で、Aのベイに挿した場合の結果。

かなり速度落ちます。

続いて、1台のみを挿した状態で、Bのベイに挿した場合の結果。
Aのベイと比較し、少し速度が落ちていますね。

さらにAB2台のベイに挿して、Bのディスクの速度を計測。うーん、速度がより落ちていますね。
ですが、Writeは1台でBベイに挿した時より速度が出ています。
もしかしたら、誤差の範囲なのかもしれません。

ということで、ガチャベイは、外付けケースとして利用する場合、それほど速度が出ないと思われます。
また、2台同時に使う場合も速度が落ちる点は注意したほうがいいでしょう。
(2台同時に扱える系ってこんなものなのかな。。。?)

速度以外をチェック

電源連動機能は、きちんと動作しました。
あと、ファンが無いので静かです。ただし、ディスク2台分の音はしますが。
あと、LEDがそこまでまぶしすぎないのは良かったです。
(これまで使っていたケースはめちゃくちゃ輝いていたので。)

使ってみて工夫が必要なこと、気を付けること

  1. 保管方法
    通常のケースと異なり、HDDの基盤がむき出しにになるので、ホコリが気になる方は、保管時に何か掛けるなりカバーするなどしたほうが良いと思います。
  2. ディスクの発熱対策
    HDDはむき出しなので熱が籠ることは無いのですが、ファンが無いので長時間使用すると、やはり熱くなります。
    気になる方は、USB扇風機などで熱対策したほうが良さそうです。
    (私は短時間の使用なので、割り切ってます。あと、USB扇風機まで置くと机が狭くなるので。。。)
  3. 置き方
    通常のHDDケースなら、横置き縦置きどちらでも利用可能です。が、この製品だと、さすがに横置き運用は難しいです。
    ケースに何か載せたりしたいなど、スペースを有効活用したいと考えている人は、別のケースを購入したほうがいいでしょう。
    あと、半分はむき出しになるので、ふとしたきっかけで小突いたりしないか気になる人も、デュプリケータを外付けケースとして運用することは避けたほうがいいかもしれません。

まとめ

ということで、デュプリケータを単純に外付けHDDケースとして運用開始してみた話でした。

正直、速度が出るケースを速度を求める人にはお勧めできない製品だと思います。
デュプリケータなどの付加価値は不要で、純粋なケースとして、かつHDDの速度を活かしたい方は、別のケースを購入することをお勧めします。

  • 2台のHDDを同時に扱える格安のケースが欲しい
  • USB3.0の速度でもよい(USB2.0以上の速度があればいい)

という方には、選択肢の一つとして考慮してもいいかと思います。

  • HDDをしっかり保護したい
  • 速度にこだわりたい
  • Type-Cじゃないとヤダ

という人には、センチュリーなどのケースを選択するのはいかがでしょうか。

外付けHDDケース選びの参考になれば幸いです。

2020.07.09 追記
数GBのファイルを、2台接続状態でコピーしたのですが、その時は70MB/s~110MB/sの速度で転送していました。
常時安定して100MB/s以上出てるわけではないですが、それなりに速度も出はしますね。
私がベンチマークツールの使い方をちゃんとわかってないのかも。。。